大きな病気との一生懸命の戦い
大きな病気との一生懸命の戦い
2024年9月30日
ゆい沖縄県最大の繁華街、国際通り
人で賑わうその場所に
大きな病気を抱えた一匹の猫がいた。
こんな状態でも
他に助けてくれる人はいなかったのか
みんな見て見ぬふりだったのか…
この子がずっとお外でいいわけがない
目は見えているのか?
道路沿いを行き来しているから
保護するまで事故に遭わないかと
とても不安だったが
通報者さんの協力のもと
無事保護ができた。
このおでこのコブは一体何なのか
コブの膨らみで目が隠れていたが
ちゃんと見えていそうだ
早速、病院に連れて行き病理検査を行った。
病理検査の結果は腫瘍だったが
原因を特定することができなかった。
がん細胞があまりにも信憑していて
腫瘍を完全に取り除くことは厳しい・・
唯一の希望は手術で切除して
再発症しないことを祈りながら
少しでもこの子の負担を減らすこと。
春は命が芽生える季節
この子が本来の顔を
取り戻すことを願いながら
春くんと命名した。
そして手術で大きなコブを切除して
本来のかっこいい春のお顔を取り戻した!
顔は身体と違って皮膚が伸びないので
縫い合わせることができず
剥き出しのままになり
感染症予防のために
毎日抗菌パウダーで
清潔を保てるようにお世話していた。
再発は時間の問題かもしれないが
穏やかな時間が長く続くようにと祈りながら…
保護当初は人が怖くて
時に暴れたりしていたのに
安心してくれたのか
手術後から急に甘えんぼうに大変身
お外で気を張って生きてきたんだよね
これからはたくさん食べて
好きなだけ甘えてね。
しばらくして、やはり切除した部分から
徐々に再発し膨らみ始めてきた・・
前はコブのように膨れ上がっていたが
今回は顔全体に広がり
切除ができなくなってしまった。
これ以上、なす術なく
残念な気持ちになったのと同時に
残りの時間を大切に過ごしていこうと決めた。
どんどん食が細くなり
身体も軽くなり
自分で食べられなくなり…
スプーンでご飯をあげて
体力をつけながら
悔いが残らないように
毎日を大切に過ごした。
エリザベスカラーを外すと
自潰してしまうので
今まで中々外せなかったけど
最後に取ってあげた
最後の最期まで撫でられるのが
大好きだった春
たくさん「大好き」「えらいよ」
「がんばったね」「ありがとう」を伝え
ゴロゴロ言いながら最期を迎えた。
治せない病気からやっと解放されたね
病気を治したくて保護したのに悔しいな
大好きな春、またいつか会おうね。