体が動かない子猫の七夕の願い

体が動かない子猫の七夕の願い
2025年7月9日
久高ダンテ生まれて2ヶ月しか経っていない
小さな子猫。
楽しく遊びまわるはずの月齢なのに
足が動かず、寝たきりの状態。
逃げることも身を守ることもできず
心細さのあまり、人が近づくと
「しゃー!」と必死に縮こまる。

なんて可哀想な姿・・・
君に一体何があった?
人に攻撃された?
それとも車に轢かれた?
足が麻痺していて
歩けない猫を保護する度に
怪我の経緯が気になって仕方がない。

沖縄は電車のない車社会で
道路を渡って轢かれる子がいれば
昼の暑さから逃げるために
駐車している車の下の日陰で寝て、
車が急に動き出した時に
尻尾や足をはねられて
怪我する子は本当にキリがない。
しかし、怪我の殆どは後ろ足や骨盤で
四肢が麻痺している子は滅多に見ない。
首の後ろに傷跡があって
何かの衝撃を受けたのだろう・・

近づくと小さな体が震えるが
頭を撫でると、すぐゴロゴロと甘え始める。
母猫からも引き離されてとても不安に違いない。
本当は誰かに思い切って甘えて
心から安心したいはず。
何日も新入りの名前を悩む時があれば
一目で閃くこともある。
この子は、その後者。
出会った瞬間、可愛い毛色を見て
「オートミールちゃん!」と声に出した。

自分でうまく食べれず、
体力をつけるために
ご飯のボウルを持って
美味しいものを好きなだけ食べさせた。
脳と脊髄の中枢神経系の損傷による麻痺、
手や足の末梢神経系の怪我による麻痺、
傷の感染症による麻痺など
猫が歩けなくなる原因は多く
事故のショックから立ち直ると
すぐ足が治る子がいれば
一生歩けない子もいる。
だから、お世話に全力を尽くしながら
奇跡を祈るしかない。

保護した最初の日は
自分でおしっこもできず
圧迫排尿が必要だったが
数日以内に、オートミールは
自分でトイレができるようになった!
そして一生懸命寝返りしようと
頑張っている姿を見て
希望が湧いて心を満たした。
完全麻痺ではなく、
治る見込みがありそう!

その希望を抱きながら
朝、昼、晩、
毎日足をマッサージしたり
伸ばしたりし、
歩く練習をさせた。
そして日々改善が見えてきた!
最初は、倒れながら一歩ずつ前へと進み、
1ヶ月のリハビリで何も障害なく
走り回れるようになった!

保護した日、今年の七夕の願いは
オートミールが歩けることだと決意し、
その想いをすぐ短冊に書き込み
笹に飾った。
オートミールの諦めない心が
奇跡を引き起こし
七夕の願いが叶った。

可愛く、愛しいオートミールは
怪我が完治したので
次は一生の家族へとつなげてあげたい。
沖縄から北海道まで、全国譲渡可なので
家族に迎えたい方は、ご連絡ください。
体の自由を取り戻したオートミールの
輝く将来が楽しみ。
