尻尾を切断された黒猫の命がけの手術
動物に襲われた?全身麻痺の子猫の救出
久高 ダンテ 2026年7月15日
初めて先生に安楽死を
勧められたほどの重傷。
人に切られた?
それとも交通事故に遭って
車のタイヤに潰されて取れてしまった?
近所の黒猫が尻尾を切断されたと
通報を受けて、コンクリートの上に
傷口からポタポタと落ちている
血の映像を見ながら考えを巡らせた。

野良猫の尻尾を切断するサイコパスは
実際世の中にいるが、
猫の交通事故の多さを考えると
車道を渡ろうとした時に
尻尾が走っている車に轢かれたり、
激しい夏の暑さから避難するために
駐車している車の下に隠れて
寝ていた猫ちゃんが
エンジンがかかった時に
運悪く逃げるのが間に合わず
尻尾がタイヤに引っかかったりした
事件の方が可能性が高いと思います。

尻尾の痛みに耐えられず
気になって気になって
舐め崩したり、噛んだりしたのか
餌やりさんからもらった
2枚目の写真は尻尾が腐り切って
お尻まで壊死が広がっているという
緊急事態。
細菌が全身に回って死ぬ前に
一刻も早く手術を受けさせたいのに
人慣れしていない子で
現場に着いたスタッフに気がづくと
石垣の上からパッと降りて姿を消した。

捕獲機を設置して
遠くから見張りながら
挑戦し続けたら
やっと黒猫が少し落ち着いて
キョロキョロと捕獲の中まで
進んで、無事に保護ができた!
壊死が広がらないように、
そして猫ちゃんが尻尾を噛んで
自傷を繰り返さないように
尻尾を事故や虐待で
切断された子たちは
先生がいつも適切に断尾して
皮膚を伸ばして傷口を閉じているが
黒猫の皮膚がもう腐りすぎて、
お尻まで壊死が広がっているため
命を救うために肛門まで切除して
人工肛門を作る必要があるという
とても大きな手術が必要。

それでも障害に負けずに
いつか幸せになれると信じて
オペを受けさせた。
それで峠を越えたと思って
安心してベッドに入って寝たら
午前1時ごろに携帯が急に鳴った。
病院からだ。
恐怖で胃がひっくり返る気持ちを
抑えながら、おぞおぞと出た。
壊死した組織をとる手術は
無事にできたが、
お股とお腹もひどく抉られていて
人口尿道まで作る必要がありそうだと
先生が説明した。

人慣れしていなく、大暴れする子だから
毎日の処置と介護がかなり厳しそうで
先生が安楽死を勧めざるを得ない状態。
お股とお腹の皮膚を縫い合わせて
傷口を閉じる手術を真夜中に受けさせるか
今の時点で安楽死を選ぶのか、
いますぐ判断しないといけない。
せっかく保護ができて、
壊死した組織がとれたから
どうにかこの子を生きさせてあげたいと
迷わずに2度目の大きなオペをお願いした。

その手術は無事に終わったが
回復にかなり時間がかかり、
もう3週間ずっと入院が続いている。
尿カテーテルを入れ直したりするたびに
黒猫が大暴れして、先生と看護師は
毎日の医療に苦労している様子で
入院室のケージが糞や血まみれに
なってしまうが、
怪我は少しずつ良くなっているらしい!
死の淵から何度も戻る真っ黒な姿を
見ると、ギリシャ神話に出てくる
夜の女神、ニュクスが頭に浮かんだので
ニュクスちゃんと命名した。
保護施設でどこまで介護ができるのか
いつ障害を乗り越えて
猫らしく生活ができるのか、
正直言って分からない。
しかし、生きてさえいれば
いつか人に心を開いて
幸せになれると信じている。
