首を刺されて体が動けない子猫の保護
首を刺されて体が動けない子猫の保護
久高 ダンテ 2026年7月22日
アパートの下に体が動けない子猫が
必死に鳴いていると
インスタのフォロワーさんから
メッセージが来て、至急保護した。
もらった映像では、
両目が固まった膿で閉じていて
視力まで失っているのではと
心配していたが、
発見者さんが目を拭いてくれたら、
すぐ膿がきれいに取れて、
何も損傷のない可愛い目が
見えるようになった。
まず一安心!


神経症状でずっと頭を
揺らしているから
毒餌を食べたおそれがあって
急いで病院に駆け出した。
しかし、検査にかけると
中毒じゃないことがすぐ分かった。
首に膿んだ深い傷が見つかって
レントゲンでもはっきり映るほど
首の頸椎が深刻に損傷していて、
体が動けない状態。
今まで体が麻痺している子を
多く保護してきたが、
普段はCT・MRI検査をしないと
損傷がはっきり見えず、
ここまで怪我の状態がひどく
はっきり映る子は初めて・・

細長い物で強く刺されたような傷だが、
それが虐待なのか、事故なのか、
他の動物の牙や爪が刺さったのか、
はっきり特定するのが難しい。
こんな可愛く、無防備な子猫を
ここまで怪我させる人がいるなんて
考えたくもないから、虐待ではなく、
他の動物に襲われたと信じたい。


傷の感染症はもう熱まで出ていて
敗血症で死ぬおそれがあるため
早速傷口を洗浄して、
首に包帯を巻いて
抗生剤の治療を始めてもらった。
麻痺している体は
ご飯のお皿まで移動ができないが
口元にご飯を置くと
一生懸命舐めてくれて
生きたい気持ちが強く伝わる。

この子が元気よく
走れる未来を夢見て
「ラン」と命名した。
頸椎は自然に治ることができず、
治療するには専門家による
高度医療の手術が必要だが
まず頸椎の状態を調べるための
詳しいMRI・CT検査は
全身麻酔をかけないといけなくて、
子猫の場合は麻酔から目が覚めず
亡くなるリスクが高いため、
生後半年を超えて状態が安定してから
検査を行うこととなっている。
ランは今生後3ヶ月ぐらいなので
検査は秋ごろに受けられる。

待っている間はリハビリを頑張って
ランちゃんがどうか奇跡を起こして
脳が損傷に対応しながら発達していって、
少しでも歩いたり、低い物の上に
登ったりすることが
できるように最善を尽くす。
保護したばかりの時は
自力でご飯を食べられず
毎日シリンジで
給餌する必要があったが
抗生剤が効いて熱が下がってから
頭を揺らしながら
自力で食べられるようになった。
ランは障害に負けないよう
本当に一生懸命頑張ってくれている。

ショック状態のように
目が大きく見開いていた顔は
表情がもう柔らかくなって
とても嬉しいことに
寝たきりの体も、
体を起こして座れるようになった!
身体の不自由と
感染症の痛みに絶望したランは、
項垂れるのもやめて
今は目が希望で
キラキラと輝いている。
走れる日が来るまで、
その調子で頑張ろうね、ラン!
