ギリギリで命が助かった重病の野良ちゃん
ギリギリで命が助かった重病の野良ちゃん
ダンテ 2021年6月18日
運命だとしか思えないタイミング。
夜にこの保護依頼がインスタに来た。
写真を見た時、一瞬で何の病気か
分かりました。ちょうど一年前に
保護した人生を変えたちから君と
同じ重病。扁平上皮癌。
目撃情報に頼って現場に向かった。
しかし、裏道、車の下、お店の周り
どこを探しても見つからず、もういないと
車に戻ろうとした時、近くの庭から
こっちに向かって歩いてきている影が
見えて来た・・
いた!いた!
すぐ足にスリスリし始めて、首を
撫でたらとても気持ちよさそうに
ゴロゴロした。
全ての骨がはっきり見えるほど
ガリガリでこのまま外にいたら
後数日で弱って餓死したでしょう・・・
本当に間に合ってよかった!
捕獲器を準備していたが
とても人懐こい子で抱っこしたら
「はい〜僕を一緒に連れてね〜」と
嬉しそうで穏やかな態度をとった。
いた庭は猫のご飯と水が置いてあって
もしかして飼い猫?とピンポンをして
そこに住んでいるおじいちゃんに聞いたが
「この猫は知らない」と。
去年のちから君のように力強く
幸せに最期まで日々を過ごせるように
「マナ」と名をつけました。
メルネシア語では力という意味で
多くの島の文化では神秘的な
力の源だとされている。
どうやって顔がこうなったか
気になっている方は多いと思うが
扁平上皮癌は紫外線による皮膚癌。
沖縄のように日差しが非常に強い
南国では珍しくない病気。
白は一番紫外線を通す色で
外にいる白猫は特になりやすい。
大体鼻、耳、口、毛で
守られていない顔の部分に
発生する癌で恐ろしい速さで
顔が崩れていく。
治すのに癌の細胞を全て
切り落とさないといけないが
マナちゃんみたいに深く広がったら
悲しいことに手術不可能・・・
その癌自体は治療ができないが
痛み止め、ステロイド、抗生剤で
痛みと感染を抑えて幸せで穏やかに
過ごせるようケアはできる。
早速病院に連れて薬をもらって
その夕方は元気にご飯を食べていたが
真夜中に急変して体が氷みたいに冷たく
動かずぐったりするようになった。
朝一病院に連れて血液検査をしたら
貧血がとてもひどく敗血症寸前だと
分かった。
助ける唯一の方法は輸血。
先生は状態がひどすぎておそらく
輸血してもすぐまた貧血になって
1〜2週間以内に亡くなるだろうと
予測した。
「どうしますか?」
迷わずに「できること、全て」と預けた。
弱って餓死に近いのは
癌のせいだけではなく
厳しい野良生活でずっと
食べれなかったというのもあるだろう。
だから一回輸血で元気を少し戻して
安全な環境で愛情を注ぎながら
介護したらまだまだ生きられると
心から信じていた。
どうかこの子にチャンスを与えたい!
という言葉が一日中心に響いていた。
そして、無事に輸血が成功した!
家に連れて帰ったら美味しそうに
ご飯をいっぱい食べてくれた!
氷よりも冷たかったその体は
温もりで溢れていて感謝しているように
寄り添ってきて「にゃ〜」と
鳴いてくれた。
輸血してもうそろそろ1ヶ月が経つ。
最近はリンパ腺まで癌が広がり
ステロイドと痛み止めを使っても
少しずつ弱りつつある・・
全身全霊で助けたいのに
治療ができないのは本当に
言葉にできないほど辛い気持ち。
もう長くはないかもしれないが
マナちゃんが1日でもより長く笑顔で
いられるように一緒に頑張ります。
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